当農園はBLOF理論を参考にしながら
より効率的に、高品質・高栄養価のお野菜を育てることにこだわっています。
※BLOF理論とは有機栽培での農業理論のことです。
農園ベジーネでは野菜を育てる前に土の成分の見える化から始まります
土をとり、成分を抽出し、抽出したものに試薬を入れ、色をみてどんな成分がどれだけ土に入っているか判断します。
まるで理科の実験です。
これを毎回野菜を栽培する前に行い、それを基に肥料をまいています。
このやり方を行われる農家さんは稀で、毎回決められた肥料を撒いているのが一般的です。
少し手間ですが、畑によってある特定の肥料が多かったり、逆に足りなかったりするのでとても参考になります。
また、毎年行っていると土がどのくらい良くなっているか見えることも数値で見えるので参考にしています。
「緑肥(りょくひ)」という植物を作物を育てる前に育てて、すきこんでいます。
この緑肥、背が2m以上も伸びるんです!(写真の左が緑肥、中央にいるのが170cm男性なのでだいぶ緑肥の背が高いのがわかると思います。)
これをあえて育てることで、根が深く土壌に伸びて、水はけが改善されます。
そして、この背の高い緑肥を土にすきこむことにより、大量の繊維質が土の中に含まれるためふかふかの土になります。さらに、成分としても、次の作物の肥料分(炭水化物)の補給になり、野菜が力強くそだってくれます。
直接的には収穫はありませんが、これを行うことで土質が改善され、結果的に高品質の作物が栽培できます。
私たちが作物を育てている武豊町は昔から味噌づくりが盛んで、いくつもの味噌蔵さんがあります。
そこでたまり醤油をつくるときにできる大豆の搾りかす、つまり
「醤油カス」を作物を育てるためのチッソ肥料として使わせていただいています。
醤油カスを入れることでアミノ酸(うまみ成分)を土の中に入れることになり、より野菜が美味しく、深い味わいになることを期待しています。
また、動物肥料(鶏糞・牛糞)よりもにおいも少なくフレーク状でまきやすいため、農家としてもありがたいです。
以前は使い道がなく産業廃棄物として捨てられていたそう。
武豊町としても、味噌蔵さんとしても初めての取り組みになります。
有機農家だと、旬の野菜を数十種類、農家さんによっては100種類以上も育てて、セット野菜で売るのが一般的かと思われます。いわゆる「少量多品目」の栽培です。(少なくとも私たちの周りはそうです。)
しかし、私たちはあえて栽培する野菜の種類を絞って、長い期間、計画的に収穫することを目標としています。
メインの野菜はキュウリ と ブロッコリー。
他に少しではありますが調理用トマト、天狗ナス(愛知県の伝統ナス)、ニンジン、タマネギを育てています。
私たちはあえて品目を絞り、長く、安定的に生産したほうが結果的に取引先様やお客さんに喜ばれるのではないかと考え、このやり方を行っています。
これは一般的な農薬や化学肥料を使う慣行農家さんの考え方に近いです。
育てる種類の野菜を増やすと野菜ごとチェックするポイント、作業が違うため格段に手間がかかります。あと、作業自体をすっかり忘れてしまいます(^^;)効率化を考えて品目を絞りました。
また、まずは基軸となる野菜を確立し、高品質のキュウリとブロッコリーを栽培することで「この野菜ならベジーネに任せられる!」というようになりたい私たちの思いがあります。
「栄養をバランスよく取るために野菜を食べなさい!」と言われます。
ただ、近年は野菜の栄養価がどんどん落ちているといわれています。
これは、土に野菜が大きくなるための肥料(チッソ等)ばかり入れて、ミネラル分を入れず育てることで、土の中の養分がどんどん減ってしまったことが原因ともいわれています。
私たちが栽培した野菜は思わず美味しくて食べたくなり、そして栄養も取れる野菜であってほしい。
そこで、土にあえてミネラルをふんだんに入れ、野菜が高栄養価に育つように栽培しております。また、定期的に栄養価を分析していただき、今後の栽培の参考にしています。